こんにちは、コラゾンデザインの高垣です。
先週に引き続きポール・ヘニングセンについてお話ししていこうと思います!
ポール・ヘニングセンがどのような人物か少しだけ知ってもらえているかなとは思っていますが、今回はヘニングセンの交友関係についてお話ししていこうと思います。
みなさん、アルネ・ヤコブセンって人物をご存知ですか?
アルネ・ヤコブセンと言えば有名なのがアントチェア・エッグチェアなどがありますが、この人物がヘニングセンと深い友情で結ばれていたのです。
ポール・ヘニングセンとアルネ・ヤコブセンは同じデンマーク出身であり、ユダヤ家系でもありました。
もともと旧知の仲だった二人は、第二次世界大戦という激動の時代を生き延びたのです。
ナチス・ドイツの迫害から逃れるため、ヘニングセンとヤコブセンは、それぞれの妻を連れてボートで脱出を図ったのです!
それも手漕ぎボートで海峡をわたりスウェーデンへの亡命を成功させたと知った時は驚きました。
このとき亡命を手助けしたのが、あの“北欧の賢人”ことアルヴァ・アアルトだったのです。アルヴァ・アアルトとはスツール60やゴールデンベルなどの作品で有名な人物になります。
ヘニングセン・ヤコブセン夫妻は、アアルトが用意したアパートに隠れ住みながら、創作活動を続けていたそうですよ。
ある意味で命の恩人ともいえるアルヴァ・アアルト。
彼の自邸には、ヘニングセンによるプロトタイプの紙製ランプが置かれています。世界にひとつしかない試作品がアアルト邸に置かれていることからも、その関係性が垣間見えますよね。
世界的に有名なデザイナーであるポール・ヘニングセン、アルネ・ヤコブセン、アルヴァ・アアルトは第二次世界大戦を強く生き抜いた強い絆で結ばれた仲間だったのでしょう。